アトピー性皮膚炎の注射薬

アトピー性皮膚炎に対する注射薬「サイトポイント」が発売されました。

この薬は、アトピー性皮膚炎の代表的な治療薬であるステロイドのように炎症を抑えるというわけではなく、痒みの伝達物質であるIL-31という物質を阻害するという作用により、痒みが生じるのを抑えます。

そしてこの薬の最大の特徴は、長期間にわたり作用が持続するという事です。ステロイドなどの内服薬では、ほぼ毎日の投薬が必要でしたが、サイトポイントの場合は月に1回の注射で同様の効果が得られます。約1ヵ月で効果が落ちて痒みが出てきたらまた注射を再度打ち、痒みのコントロールをしていくというものです。また、他の内服薬との併用に対する制限も無いため、使いやすい薬でもあります。

アトピー性皮膚炎で内服薬を飲ませるのに苦労している方には良い選択肢となる治療法です。興味のある方はご相談下さい。