カラビナ

こんなこともあるんだなぁという診察のお話です。

カラビナをご存じですか?
元々は登山に使われるもので、日常的にも、お財布をつるしたり何かと便利な器具なのでご自宅にある方もいるかもしれません。

今回診察に来た子は1歳の元気なボーダーコリーさん。

車内でリードをカラビナに繋いでいたところ、激しく動いたのか、すぽっとひざ下の足にはまってしまったそうです。金属系(イヤホン、針など)を食べちゃったとかで診察に来られることは時々ありますが、はまってしまったというケースは初めてでした。

来院時、とりあえず外せるか色々試してみますが、上下に動かすと骨に当たって痛いのか激しく嫌がってしまいます。飼い主さんも自宅で頑張ったけど抵抗が強く難しかったとのことで、麻酔をかけての処置に納得して頂きました。

スタッフもあまり見たことがないケースなので、たくさん応援(見学?)にきてくれました。

ベビーオイルですべりを良くし、足の一番細いところからカラビナのロックを内側に緩め、若干皮膚に食い込む形でなんとか外せました。(説明が難しい。伝わりますか?)

おそらくすぽっと足先から入ったのではなく、開閉できるところから足が挟まったのだと思います。なので、はまった時は結構痛かったと思います。

麻酔かけても外せなかったら、工具でカット?家庭用工具で切れるの?近くの消防署に相談??

と、いつもの診察にはない状況でしたので、一瞬焦りましたが無事取れてよかったです。

小型犬ならまずこのケースはないと思いますが、中型犬(10kg~)でパワフルな元気いっぱいな子は一応こういうケースがあるので注意しましょう!