点眼の方法

今回のブログ担当は槍崎です。

以前のブログ「来院時のお願い」で目ヤニは拭かないで来院してもらうように話しましたが、もしそれで点眼薬や眼軟膏を処方されたがどうやって点眼するの?

と思われるかもしれません。そこで今回は点眼および眼軟膏の方法についてです。

 

まずは事前の注意事項として、点眼前に手洗いをし清潔な手で行うようにします。また、点眼を行う際には点眼瓶、眼軟膏チューブの先が眼などに触れないように注意してください。

そして点眼の方法ですが2種類あります。まずは向かい合って行う方法です。

①点眼瓶を持たない方の手で顔を上に向け、点眼瓶が視界に入らないよう頭の後ろから持っていく

②点眼瓶を持つ手の小指や薬指で、上まぶたを広げるようにする

③点眼瓶の先が眼やまつ毛、まぶたに触れないよう気を付けて点眼する

次に後ろ側から行うやり方です。上の方法とやり方は同じですが、向かい合わず飼い主さんは後ろ側から点眼することになります。より、点眼瓶が視界に入りにくくなり隠しやすくなります。

 

次に、眼軟膏の使用方法ですが、1回に使用する眼軟膏の量は0.5~1㎝程度です。

こちらも2種類のやり方がありますが、まずは眼軟膏チューブを眼に近づけて点入する方法です。

②は点眼の時と同じように進めていきますが、眼軟膏を結膜嚢(下まぶたを引っ張った時にできる袋)に点入したいので下まぶたも開くことになります。

そして眼軟膏を指にのせて点入する方法です。

眼軟膏を指にのせ、上まぶたのふちにつけて点入します。

点入後は、まぶたの開閉を数回繰り返して眼全体に眼軟膏をのばしてください。

点眼、点入後に溢れ出た点眼液や眼軟膏は優しく拭き取ってください。

 

いくつか方法を紹介しましたが、正面から、後ろから、点眼瓶を隠す、隠さなくてもできる、などその子に合った方法を見つけて点眼を行ってみてください。どうしても点眼が難しい時には無理せずにご相談ください。