院内紹介⑧ 「検査室」
看護士の槍崎です。
院内紹介8回目!今回は「検査室」について紹介します。
検査室はもちろん検査を行う場所になりますが、その中でも血液検査と顕微鏡を使用した検査を行う場所です。
動物さんたちに頑張ってもらうレントゲン検査やエコー検査などとは違い、扱うのは血液などの検体となります。
実際にどのように検査を行っているのか機器の写真と共に紹介していきます。
まず、血液検査ですが1つの機器で検査できるわけではありません。血液検査にはいくつか種類があって、それぞれ見るポイントが違うため機器を使い分けます。
①CBC(血球計算機)
血液中の赤血球、白血球、血小板の数や比率を調べます。
②生化学検査機
血液中の化学成分を測定し内臓の働きをチェックします。
左右どちらの機器も基本的に測定できる項目は同じですが、膵炎の診断に用いる犬のV-LIP(膵リパーゼ)は左の機器でしか測定できないのが特徴です。
③ホルモン測定機
血液中のホルモン量を測定しホルモンの病気を見つけます。
体調不良、健康診断、特定の項目の定期チェックなど、測定する項目を確認し採血したらそれぞれの機器に対応する容器に血液を移し測定します。
測定する項目にもよりますが大体5~20分ほどかかります。そんな時にはこちら!
日頃皆さんに診察を順番に待っていただいているように血液にもここで順番待ちをしてもらい、機器が空いたらスムーズに次の検査が行えるようにしています。
次に、顕微鏡を使用した検査です。
診察では目に見えることだけで原因がわかるとは限りません。
耳のトラブル、皮膚のかゆみ、しこり、血液の異常など…
目には見えないものを顕微鏡で観察することで原因を見つけられることが多くあります。
例えば、ただの耳の汚れだと思っていたものが実は菌やダニの感染かもしれません。
皮膚にしこりができたとき「大丈夫かな?」と不安になることはありませんか?
そんな時に行うのが「細胞診」という検査です。細い針で、しこりの中の細胞を少し取り顕微鏡で観察します。結果によっては「良性だから経過観察でOK」という判断ができることもあります。また、早めの治療が必要な病気を見つけるきっかけにもなります。
顕微鏡は、目には見えない小さな異常を見つけるための検査道具です。皮膚検査、耳垢検査、便検査、尿検査、細胞診、血液塗抹検査など意外とたくさんの検査で使用しています。
おまけ
院内にはいろいろな場所にパソコンがありますが特に検査室にパソコンが集まっているので検査結果の作成に加え、診療明細書やワクチン証明書などの作成も行うことが多いです!
次の院内紹介もお楽しみに!