万が一の迷子に備えて
今回ブログを担当する獣医師の草開です。
万が一自分のペットが迷子になってしまった際の対策していますでしょうか?
犬や猫がドアの隙間から出てしまった。
キャリーが壊れて逃げてしまった。
散歩中首輪が緩く抜けてしまってそのまま逃走した。
災害やパニックで飛び出してしまった。
このような迷子は実際に珍しくありません。懸命な捜索で見つかる子もいれば、残念ながら電車や車で引かれ交通事故死として見つかることもあったりします。
「うちの子がもし迷子になったら…」そんな時に大切なアイテムがマイクロチップとAirtag(いわゆるGPS)です。ただし、この2つは役割がまったく違います。
まず一番大切なのはマイクロチップを体内に入れることです。一生消えない身分証のようなものです。これは米粒ほどの大きさのチップを首の後ろに注射でいれるもので、手術は必要なく電池もありません。マイクロチップによっては入力できる情報に限りがあります。(当院で扱っているマイクロチップのタイプは飼い主様の苗字、ペットのお名前、緊急時電話番号、生年月日、ワクチン接種の有無の情報まで入力できますが参照には専用のリーダーが必要)
マイクロチップ自体にはGPS機能はありませんが、保健所や動物病院、警察などに保護された際、専用の読み取り機で番号を確認し、登録情報から飼い主さんへ連絡が出来る仕組みになっています。
マイクロチップの大きなメリット
・首輪が外れても確認できる
・電池切れの心配がない
・一生使える
・法律上も重要な身元確認手段
マイクロチップは迷子になった後に、飼い主が分かる唯一の公的な方法です。
対してAirtagは「探しに行くための道具」今どこにいるかを知る為の補助アイテムです。
首輪などに取り付けて使う位置情報タグいわばGPSです。
お使いのスマートフォンと連携をし、リアルタイムに居場所を知ることが出来ます。周りの電波を利用して機能するものなので特に住宅街や人の多い場所では役立つことがあります。
ただし、Airtagには以下の注意点があります。
・首輪が外れると使えない
・電池切れがある
・周りの電波を利用するので山の中や人の少ないところでは反応しない
・保健所や動物病院では読み取れない
よくある誤解としてAirtagがあればマイクロチップはいらない?という質問に対し
答えはいいえ、です
もし誰かに保護され保健所や動物病院に連れていかれた場合、確認されるのはマイクロチップになります。
一番安心なのは両方使う事をおすすめします。
基本はマイクロチップで、そこに首輪とAirtagを補助的に追加するのが理想的です。
・GPSで飼い主はリアルタイムの場所を探せる
・保護された後はマイクロチップで飼い主の身元が分かるので連絡がつく
・もし首輪が外れてもマイクロチップは残る
+αとすると首輪にネームタグ、緊急時の電話番号を記載すると尚良いでしょう。

それぞれの弱点を補い合うことで、飼い主の元へ戻ってこられる可能性を最大限に高めることが出来ます。
実際に自分が飼っている犬達も元々野犬なので逃走本能が高く、お散歩時は万が一の為にどちらも装着してあります。

↑実際にGPSがどのように表示されるかというと上の写真のように細かい住所と場所が表示されます。
Airtagはそこそこいいお値段するのが難点ではありましたが、最近では似たような電池式のGPSがお手軽なお値段で(某ネットショッピンサイトなどで)購入出来るみたいなのでご参考ください。
