色素性角膜炎
色素性角膜炎
まだ若いパグちゃんが来院しましたが、写真のように目が部分的に黒く濁っています。
これは「色素性角膜炎」と言いまして、メラニン色素が角膜に沈着して黒くなってしまった状態です。眼瞼内反(目頭の瞼が内側に巻いていること)やドライアイ、睫毛が角膜に当たるなどにより、角膜が慢性的に刺激を受けることにより発生します。
メラニン色素が一度沈着してしまうと、それを点眼などで改善させるという事は難しく、また重度に沈着してしまうと視界が遮られて、場合によっては失明してしまいます。
そのため、色素を沈着させないことが何よりも大事あり、上記の慢性刺激を取り除き、角膜を保護する点眼薬を用いて対応します。
特にパグなどの短頭種で発生が多いので、気が付いたら早めの来院をお勧めします。