院内セミナー

今回のブログ担当の獣医師の吉田です。今回は、先日実施した院内セミナーについてお話しようと思います。

このセミナーは毎月1回、獣医師が担当テーマについて、当院で勤務している看護師に対してお話する勉強会になります。

昨年2月に実施された愛玩動物看護師国家試験に伴い、当院にも4月から国家資格を有する看護師が誕生しました。

国家資格を有する看護師は以前までの業務に加えて、獣医師の指示のもとに様々な処置(採血、マクロチップの挿入、カテーテルによる採尿など)を行うことが可能になりました。

今回、私の担当テーマは『採血・留置設置のコツ』ということで、先日の診察終了後に時間を設けてお話させていただきました。

採血する血管の特徴や採血時のコツを資料で軽く説明し、その後、病院の子たちに協力してもらい(病院の子たちのストレスにならない範疇で)実際にアドバイスをしながら看護師たちに採血を行っていただきました。

もちろん頑張ってくれた病院の子たちには労いとご褒美を忘れずに。

このセミナー自体が看護師たちのスキルアップしたいという気持ちから始まったこともあるのですが、皆さん積極的に疑問点などを質問していただき、私も負けないようにどんどん知識をつけなければと刺激を受け、有意義な時間が過ごせました。

診察が込み合ってしまうと待ち時間が長くなってしまいますが、中には体調は安定しているけど定期チェックのため来院しているオーナーさんもいらっしゃると思います。

もちろん実際の診察やお話は我々獣医師の方から行わせていただきますが、前もって血液検査が実施できていると検査結果を持った状態でお呼びでき、よりスムーズにお話することが可能です。

我々獣医師の仕事は看護師の補佐あって成り立っている面が大きいです。看護師が国家資格になったことにより、より手助けしていただく場面も多くなるように感じます。

日々の看護師の補佐に感謝しつつ、お互いに切磋琢磨し、病院全体としてスキルアップしていきたいと感じた一日でした。